日本での部品調達においてコスト削減が限界に近づいている中、海外調達に目が向けられています。
国内調達で実績のあるバイヤーが海外調達で活躍できるものでしょうか?海外調達のバイヤーに求められる資質を考えてみました。
色々とある中で今回は、その第一弾。
海外調達バイヤーに求められる資質
第一弾:体力
海外調達のバイヤーに求められる資質というのは何か?を考えてみ考えてみて、すぐに思いついたのが「体力」でした。
いきなり何を言うか?と思われる人は多いと思います。
言語力や国際力とかコミュニケーション能力という答えを期待した方が多かったと思いますが、実際に一番必要なのは「体力」なのです。
理由1:移動距離が長い
海外のビジネスと日本のビジネスの大きなと違いは、移動距離です。
海外では移動距離が半端なく長いです。
営業であれば顧客のオフィスが街中にある事があり、飛行機で空港に到着し、そのまま街中直行の電車に乗って商談に向かう事もあります。
しかし、調達は違います。
海外調達の主な目的はコスト削減にあります。安いコストでモノを作れる環境というのは、人件費の安い環境です。大抵は街から遠く離れた場所にあります。
最寄りに空港があれば良いのですが、無いような辺境の地にある事が多いと思います。
実際、私が海外調達をしているサプライヤーの工場は空港からタクシーで8時間くらいある場所にあります。
日本の様に舗装された道路を8時間ではなく、未舗装の道路を走る事になります。
日本から数時間飛行機に乗り、さらに現地移動時間が数時間。サプライヤーの工場に行くだけでも体力がいるのです。
理由2:海外で病気になれない
海外の辺境の地で病気になる事は、バイヤーにとって非常に大きなリスクとなります。
医療環境が整っていれば良いのですが、医療環境が整っていない場合もあります。その場合、滞在先のホテルで不安な時間を過ごして体調が戻ることを祈らざるを得ない事となります。
誰もが病気にかかりたくて、かかるわけでは無いですが、病気になり難い身体にしておく事はできます。
私が経験した海外での病気は下痢くらいしかありませんが、同僚は風邪を引いてしまい、数日間ホテルで休養を余儀なくされていたのを目の当たりにした事があります。
会社からは「治らなければ日本に戻ってくる様に」という指示が出され、幸い治ったのですぐに帰らなくて良かったのですが、ようやく辿り着いたサプライヤー工場に着いて、すぐにトンボ帰りさせられるところでした。
一度、海外で体調を悪くしてしまうと会社はそのバイヤーに対して同じ仕事を担当させ難くなってしまいます。もし自分が海外調達を継続的に担当したいのであれば、海外で倒れない様に準備をしておく必要があります。
どの様にして体力を付けるのか?
当たり前の事ですが、日々、運動をする事です。
毎日、仕事が忙しくて運動をする時間なんて無い!という声が聞こえてきそうですが、体力づくりも海外調達をするバイヤーにとっては仕事の一つなのです。
体力がある者が海外調達を担当するのか?
海外調達をしたいから体力を付けるのか?
もし、貴方が海外を相手に仕事をしたいと考えていて、海外調達を担当するバイヤーになりたい、と考えているのであれば体力を付ける為に日々運動をする事をオススメします。
ちなみに私は仕事がある日は毎日ジムに通い、夜(または朝)にロードバイクに乗って1日3時間は運動をしています。
ジム:20時〜21時
ロードバイク:22時〜24時(または5時〜7時)
時間は作ろうと思えば作れるものなのです。
まとめ
海外調達をするバイヤーにとって必要な資質の一つは「体力」です。
理由は
1:移動距離が半端なく長い
2:海外で病気になれない
体力を付ける方法:日々の運動
体力は海外調達をするバイヤーとしてのベースです。まずは体力を付けましょう。
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